飲食店開業時に必要な費用

飲食店開業において、大きくかかる費用に「保証金(敷金)」があります。マンションやアパートなどの住居用の物件とは異なり、家賃の10か月分を初月で支払わなければなりません。

例えば30万円の物件を借りようとする際には、300万円の保証金を用意する必要があります。居抜き物件の場合は、前の借主に譲渡代金を支払うことになります。

居抜き物件の場合、経過年数、内装、什器の状態により価格は変動します。

飲食店を経営するには、調理用のガスコンロ・冷凍冷蔵庫・フライヤー・浄水器・食器洗浄機など、様々なものを揃える必要があります。

費用を抑えるには中古販売を利用したり、オークションを利用したりすることで節約が可能です。内装は店舗のイメージを決めるものなので、充実した設備（電力の配線・厨房やトイレの水道配管・ガス工事など）を用意しなければいけません。

新装の場合は、1坪あたり30万円程度、居抜き物件の場合は、活用できる部分もあるので新装よりも費用が抑えられます。しかし、一般の事務所や住宅に比べると高額になります。

保証金や内装・設備費用以外にも、様々な雑費がかかります。店舗クリーニングの費用・従業員の募集広告費用・販売促進費(グルメサイトの掲載費・チラシ作成費など)・備品費(ユニフォームや食器などの購入費)などです。

これらの費用をかけて、やっとお店の形が仕上がります。この段階に到達するまでに、規模の小さい店舗であっても、大体約1000万円～1500万円の費用がかかると言われています。

飲食店開業前にはしっかりと資金計画を立てるようにしましょう。